ジャンル的に好きな音楽だったので、よく聴きはしましたが、
それほど、ご本人のファンでは、ありませんでした。
が、この映画を観て、変わりました。
この映画の中のMJは、リアルで、カッコイイです。
この映画は、コンサートツアーのリハを2時間近く、
延々と見せられるのですが、”本物”なのです。
現場のリハに自分も参加しているような錯覚に落ち入り、
変な汗が出てくる緊張感すら覚えます。
バンド経験者なら、見て損はない映像だと思いました。
でも、ご本人が亡くなられたおかげで、
普通は見られないリハが観れたんだとすれば、
何とも言えない気分です。。。
以下、ネタばれ注意。(自分への備忘録 ※セリフの内容は要約です。)
モニターの音がうるさい時
MJ 「意図は分かるけど、こんなに大きな音を鳴らされると歌えないよ。」
「怒って言ってるんじゃないよ、LOVEだ。。。」
PA 「どうすれば良い?我々に出来る事があれば、何でも言ってくれ。」
MJ 「音量を少し下げて欲しい。」
曲のエンディングが気に食わない時
MJ 「短くしよう、、、(他、もろもろ指示を出して)」
「何か質問は?(今の部分)もう一回やった方が良いかな?」
「よし、やろう。そのためのリハーサルだ。」
自分が曲の構成を間違えた時
MJ 「ごめんごめん、2番じゃなかった、1番のあとスグ間奏だった。」
「(じゃ、もう一度。)そのためのリハーサルだ。」
リハの中締めでスタッフに向けた締めの言葉。
MJ 「観客が望んでいるのは、日常を忘れること。我々の使命は、
未知の体験を観客に提供すること。」
・・・他にも、バンマスと思われるキーボードの人に向かってMJが、
演奏について、色々注文をつけているシーンで、そのキーボードの人が
「(これから改善していくつもりだけど)もう少し具体的に
言ってくれないと、分からないよ。。。」
頂点のプロ同士、お互いを尊敬し合える関係を築きながら、
そんな集団の先頭で旗を振り、気持ちを一つにまとめて行くには、
自分自身が”MJ”を維持しなくてはいけない。
50歳で、それを真正面から、やろうとしている気合が、
これでもかっ、、、ってくらい、スクリーンから伝わってきました。